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書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (くーさんさんのレビュー)
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なんかもう・・・もう・・・
ずっと「やめてくれぇ・・・もうやめてくれぇ・・・」って冷や汗かきながら読んでいました。
人間の業というのか、脆さというのか。
ほんとに怖かった。
金儲けの目的で、にせ新興宗教を立ち上げ、人を騙していく主人公。
上巻は何もかも順調にいきすぎて、「ほんとにこんなにチョロいものなのかなぁ?」と半信半疑で読み進めていったのだけれど、この「チョロい」という感覚が最大の罠だったなんて・・・。
人の心というものがもっと強くできていれば、きっと宗教や信仰がここまで世界に影響を与えるものにはならなかったのかもしれないな。
信仰が金を生む。信仰が、人を人でなくさせる。
底なし沼のような小説でした。こわい。。。
上巻もすごいなと思ったけど、下巻も400ページ以上あるのに読者を飽きさせる事もなく、読破させる文章って凄い!宗教は怖い!話が段々終盤に差し掛かってきて、皆で死んで丸く治めるじゃなくて良かった。