内容紹介
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「乱反射」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を1冊見つけました
こころ (新潮文庫)
夏目 漱石
親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接...
ある意味どんなホラー小説よりも怖い小説だと思いました。
「誰でもやってることだからいいだろう」「自分ひとりぐらいいいだろう」そんなちょっとした自己中心的考えとほんのささいなモラル違反がドミノのように連鎖して、一人の命を奪ってしまった。
この事実に、ただ打ちのめされるしかありませんでした。
モラルでは人を裁けない。
この主人公と同じように、自分自身もやましい気持ちがあるから、登場人物たちを完全な悪として割り切ることができない。だって、少しの手抜きや少しのマナー違反が、まさか人の命を奪ってしまうなんて想像もできない。自分の行動に全部責任を負えるかと問われたら、そういいきれない。
この小説を読んで、モラルを守ってまじめに生きていこうと思った。
でもそういう生き方はすごくすごくむずかしいこともわかってる。
喉もと過ぎれば「まぁいっか」って口走ってしまう自分を予想できてしまう。
自分だけが大事。それでいいのか。いいわけない。
でも流されてしまう。それが人間。
その事実にまた打ちのめされる。重いなぁ。