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こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

夏目 漱石

4.4
109人が登録
2件のレビュー

この本について

親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。

みんなの評価

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レビュー

お茶漬け
お茶漬け
2010年7月読了
 高校3年生の夏休みに課題図書として出された本。当時は強制的に読まされたためか、まだ幼かったせいかこの本の面白みが全く理解できず、本をめくるのがただただ苦痛でしかなかった。
 だが、それから5年たった春に再び読んでみたら、最初の1ページ目から物語に引き込まれた。5年前は飛ばし読みしかしていなかったが、あっという間に全部読んでしまった。
 ただ、読み終わったあとは鬱々とした気分になるので注意。前半は物語の要となる「先生」と「私」との出会いと交流、「私」が死を考えるきっかけとなる実父の病気など。後半はまるまる「先生」の遺書となる。
 「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」は忘れられないフレーズとなる。
my-do!
my-do!
2015年2月読了
古典中の古典では、あるが現代にも生きる名著である。

読書ステータス

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