
夏天の虹―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
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赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万...
青年のための読書クラブ
桜庭 一樹
東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が...
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...

前作「心星ひとつ」で、想い人小松原と歩む道ではなく、料理人の道を選択した澪。そんな澪のためにとった小松原の男気のある決断とは・・・。本作では、人を傷つけ自分も傷つく恋をした澪が、これを受け止め、自分の力でゆっくり回復していく様が描かれる。同志との永久の別れ、幼きものの成長・・・。どの巻にもまして、人への思い、人との繋がりの尊さが温かい筆致で描かれ、何度も涙腺が弛んでしまう。いつの間にか全ての登場人物が自分の中に住み込んでしまった、自分にとって大事な連載ものの1つである。

小松原との縁談を断り、嗅覚を失い、吉原の又次を火事で亡くし…。