空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)
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内容紹介
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📝 レビュー (mak246さんのレビュー)
ストーリー展開では赤松社長視点だけでなく、大企業に勤めるサラリーマンの立場や銀行の窓口担当者等々の視点からもそれぞれの関係性や動きが良く分かるように描かれていて、如何に赤松社長が窮地に陥っていくのか、そしてどのように中小企業の社長が巨大企業に立ち向かっていくのかを最大の見所になるように盛り上げられている。その過程で何だかんだの思惑・偽装・出世志向・スクープ等が渦巻くものの、次々に巻き起こるトラブルに翻弄されながらも家族、社員、遺族のために真実へ突き進んでいく赤松社長の熱い姿を描いた娯楽大作だったのではないだろうか。。。
一方の事件性では、実際の事件でもこのようなコトが行われていのたのかと思うと寒気がしてしまう。もちろん、この小説はフィクションだろうから全く同じ背景ではないだろうが、国交省への虚偽報告等のリコール隠しは本書のように企業営利や個人の利害を優先したが故の結果だったのだろうから。。。
しかも、たかが8年前の事件で既に世にもコンプライアンスって言葉が飛び交っていた時分に企業側のモラルがこの程度だったとは。。。確かにキレイごとだけでは済まない事情はどこの会社でもあるのだろうが、もう少し賢い経営判断ができる人はいなかったのだろうか…。本書にもよく出てくる"コンプライアンス"、その言葉を自分たちの都合の良い解釈で盾や逃げとして使われてるのは小説内だけではないので、現実社会でもモラルが低下しないような企業努力はしてほしいものだとつくづく思う。
…とまぁ、色々な意味で面白い作品だったし、何よりもこの内容にしてタイトルを「空飛ぶタイヤ」としたセンスも抜群な傑作であった。
読書履歴
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実事件を題材に巨大企業のリコール隠しというテーマを扱いながらも、各キャラクターの背景や心情を丁寧に描いたリアルな人間ドラマ。財閥グループ内に於ける勢力抗争や同社内での部署間の軋轢、資金を巡っての銀行との駆け引きなど、経済小説としての要素は保ちながらも、非常に読みやすい表現であったりコミカルな部分もあったりするしでスムーズに小説の世界へと引き込まれていった。
ストーリー展開では赤松社長視点だけでなく、大企業に勤めるサラリーマンの立場や銀行の窓口担当者等々の視点からもそれぞれの関係性や動きが良く分かるように描かれていて、如何に赤松社長が窮地に陥っていくのか、そしてどのように中小企業の社長が巨大企業に立ち向かっていくのかを最大の見所になるように盛り上げられている。その過程で何だかんだの思惑・偽装・出世志向・スクープ等が渦巻くものの、次々に巻き起こるトラブルに翻弄されながらも家族、社員、遺族のために真実へ突き進んでいく赤松社長の熱い姿を描いた娯楽大作だったのではないだろうか。。。
一方の事件性では、実際の事件でもこのようなコトが行われていのたのかと思うと寒気がしてしまう。もちろん、この小説はフィクションだろうから全く同じ背景ではないだろうが、国交省への虚偽報告等のリコール隠しは本書のように企業営利や個人の利害を優先したが故の結果だったのだろうから。。。
しかも、たかが8年前の事件で既に世にもコンプライアンスって言葉が飛び交っていた時分に企業側のモラルがこの程度だったとは。。。確かにキレイごとだけでは済まない事情はどこの会社でもあるのだろうが、もう少し賢い経営判断ができる人はいなかったのだろうか…。本書にもよく出てくる"コンプライアンス"、その言葉を自分たちの都合の良い解釈で盾や逃げとして使われてるのは小説内だけではないので、現実社会でもモラルが低下しないような企業努力はしてほしいものだとつくづく思う。
…とまぁ、色々な意味で面白い作品だったし、何よりもこの内容にしてタイトルを「空飛ぶタイヤ」としたセンスも抜群な傑作であった。
勧善懲悪。池井戸さんの話には多いが、悪の中にもいろいろな背景があってやっぱりワクワクさせられる。
大企業の不正を暴く中小企業。赤松社長がすごくかっこよくてあっという間に読めた。門田の純粋さに感動。しっかいビジネスのリアリティもあって、テンポもよかった。爽快感があって、清々しい気持ちになれた。
横浜の母子事故を発端として明らになる大手自動車会社のリコール隠し。正義とはなにか?会社とは?おもしろくて一気に読めた本だった