空白の叫び〈中〉 (文春文庫)
この本の所有者
内容紹介
書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (mak246さんのレビュー)
少年院での生活がどこまで真実に基づいたものなのかは知らないが、罪を償うのではなく、更正を目的としてるのは事実なので、ここでも描かれていたような卒院のための処世術だけを身につける者も実際に少なくないのではないだろうか…。
被害者や遺族感情を考えるとやるせないが、本作ではあくまで加害者視点を貫いており、久藤や葛城が自分の中の瘴気を意識ながらもあがらい続ける様は、どこか共感できる部分もある。その2人の対比としての神原は普通っぽいが故に保身に走り、無意識にズル賢しこさを働かせていくようになる。それが彼を破滅へ導くのだろうが、その姿は現代社会の一部を反映してるようだ。。。
…と、思わず引き込まれているのだが、葛城の医療少年院から卒院までの心理と、久藤が教官の柴田に目をつけられた経緯について不明瞭なのが気になる。下巻で触れられるのだろうか?
ま、とにかく下巻へ!!
読書履歴
AIが見つけた似た本
「空白の叫び〈中〉 (文春文庫)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました
空白の叫び〈上〉 (文春文庫)
貫井 徳郎
退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向...
空白の叫び〈下〉 (文春文庫)
貫井 徳郎
社会復帰後も失意の中にいた久藤は、友人水嶋の提案で、銀行強盗を計画し、神原と葛城にも協力を依頼する。三人は、神原の提案で少年院時代の知り合いである米山と黒沢にも協力を依頼する。三人の迷える魂の彷徨の果...
夜想 (文春文庫)
貫井 徳郎
事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性でただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と出会ったことで、雪籐の止まっていた時計がまた動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、傷ついた人々に安らぎを与え始めるが......
架空の球を追う (文春文庫)
森 絵都
何気ない言葉に傷ついたり、理想と現実のギャップに嫌気がさしたり、いきなり頭をもたげてくる過剰な自意識にとまどったり...。生きているかぎり面倒は起こるのだけれど、それも案外わるくないと思える瞬間がある...
無理 下 (文春文庫)
奥田 英朗
真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、自分の地位が脅かされることにおののき、信じていたものには裏切られ...。5人の男女が心の軋みに耐え切れなくなった時、それぞれの人生は猛スピードで崩壊してゆく。矛盾...
無理 上 (文春文庫)
奥田 英朗
合併で生まれた地方都市・ゆめので、鬱屈を抱えながら暮らす5人の男女―人間不信の地方公務員、東京にあこがれる女子高生、暴走族あがりのセールスマン、新興宗教にすがる中年女性、もっと大きな仕事がしたい市議会...
殺人を犯した3人の少年が少年院に入り、そこでの生活から卒院後までを描いた中巻。
少年院での生活がどこまで真実に基づいたものなのかは知らないが、罪を償うのではなく、更正を目的としてるのは事実なので、ここでも描かれていたような卒院のための処世術だけを身につける者も実際に少なくないのではないだろうか…。
被害者や遺族感情を考えるとやるせないが、本作ではあくまで加害者視点を貫いており、久藤や葛城が自分の中の瘴気を意識ながらもあがらい続ける様は、どこか共感できる部分もある。その2人の対比としての神原は普通っぽいが故に保身に走り、無意識にズル賢しこさを働かせていくようになる。それが彼を破滅へ導くのだろうが、その姿は現代社会の一部を反映してるようだ。。。
…と、思わず引き込まれているのだが、葛城の医療少年院から卒院までの心理と、久藤が教官の柴田に目をつけられた経緯について不明瞭なのが気になる。下巻で触れられるのだろうか?
ま、とにかく下巻へ!!