
空白の叫び〈中〉 (文春文庫)
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殺人を犯した3人の少年が少年院に入り、そこでの生活から卒院後までを描いた中巻。
少年院での生活がどこまで真実に基づいたものなのかは知らないが、罪を償うのではなく、更正を目的としてるのは事実なので、ここでも描かれていたような卒院のための処世術だけを身につける者も実際に少なくないのではないだろうか…。
被害者や遺族感情を考えるとやるせないが、本作ではあくまで加害者視点を貫いており、久藤や葛城が自分の中の瘴気を意識ながらもあがらい続ける様は、どこか共感できる部分もある。その2人の対比としての神原は普通っぽいが故に保身に走り、無意識にズル賢しこさを働かせていくようになる。それが彼を破滅へ導くのだろうが、その姿は現代社会の一部を反映してるようだ。。。
…と、思わず引き込まれているのだが、葛城の医療少年院から卒院までの心理と、久藤が教官の柴田に目をつけられた経緯について不明瞭なのが気になる。下巻で触れられるのだろうか?
ま、とにかく下巻へ!!

