
ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
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描写がこゆくてびっくりするけど、ダメ男な手塚治虫も見られてよい。
漫画としてどうかというより、手塚治虫の裏面を見られた物珍しさが勝つ。でもそれ自体に価値がある。
ドキュメンタリー番組を見終えたような読後感。だけど語られるエピソードがどれも似たような話で、少し物足りなかった。

さすが「この漫画がスゴイ男版1位」。漫画界から見捨てられた手塚がブラックジャックで起死回生をはかった際の編集者やアシスタントの証言をまとめたものである。とにかく熱い!!真夜中にひとりディズニーの絵の模写をする。審査員でありながら「本当は僕自身が応募がしたいんです!」とのたまう。皆が寝静まった飛行機のエコノミー席の小さなテーブルで、インク壺を左手に、ブラックジャックを書き散らす・・。その手塚の狂気じみた桁外れの漫画への情熱に、また、それに翻弄され怒りながらも手塚に敬意を漫画に愛を抱かざるを得ない編集者達に、何度か目頭が熱くなった。良書である。宮崎駿と高畑勲の凄絶な関係を綴った「仕事道楽」(これも良書)でも思ったが、創世記のエネルギーというのは何とまぁ、凄まじいのだろう。「神様の伴走者者手塚番13+2」も読んでみようと思う。