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坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)

司馬 遼太郎

4.2
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3件のレビュー

この本について

長引く戦争で、国力の尽きつつある日本。ロシアのバルチック艦隊が出動する。国家の命運を賭けた大海戦が始まった——。

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レビュー

机龍之介
机龍之介
2010年11月読了
奉天会戦へ向けて
いよいよ終盤の大詰め間近。
MiniK
MiniK 2012年1月読了
歴史というものは、歴史そのものが一個のジャーナリズムである面を持っている

ロシアはなぜ負けたのか
という冷静な分析を一行たりとものせなかった。のせることを思いつきもしなかった……もしそういう冷静な分析が行われて国民にそれを知らしめるとすれば、日露戦争後に日本におこった神秘主義的国家観からきた日本軍隊の絶対的優越性といった迷信が発生せずに住んだか、たとえ発生してもそういう神秘主義にたいして国民は多少なりとも免疫性を持ち得たかもしれない。

日本兵の最大の特徴は軍紀の厳正なることにある……こんにち、個人の戦闘能力というのはさほどの価値がないとまでは言い切れないが、しかし団体の力、つまり団結力というものの偉大さをいかに大きく評価してもしすぎることはない

読書ステータス

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読みたい 2人