この本について
警視庁刑事部に新設された広域捜査専任特別調査室―別名「SRO」。総勢七名の小所帯だが、室長の山根新九郎以下、調査官全員がキャリアだ。管轄の枠を越えた日本版FBIともいえる花形部署SRO。だが、その内実は曰く付きの部署だった...。そして、設立早々、身元不明の白骨死体が山梨で発見される。川久保警部を伴い現地へと向かう山根には、ひとつの推論があった。それは「ドクター」と呼ばれる連続殺人犯の存在だった―。日本警察組織の限界と盲点を衝いた、前代未聞の凶悪犯罪に挑むSRO調査官たち!その活躍と心の葛藤を描く、新時代警察小説の傑作。