みんなの評価
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レビュー

zooko012
2011年10月読了
「ダヴィンチ」で藤田香織がNO2に推していたことから、三浦しをんの著作で読み逃していた本書を読了。三浦しをんは、「コミカル系」「純文学系」「エンタ軽」「爆裂エッセイ」と本によって見せる顔が全く違うが、本書は、「秘密の花園」と同じドヨンドヨン純文学系。妻、愛人、元愛人、娘、弟子、捨てられた息子、義理の娘が大学教授の「彼」について語る。うなるほど文章がうまいし、中年の心情を20代の若さで書ききる力量は末恐ろしい。ただ、個人的には、やはり、「風が強く吹いている」「格闘するものに○を」や読書エッセイなどのコミカル系、読書への愛系列が好みではあるけれど。
読書ステータス
読了
17人