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エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)

エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)

恩田 陸

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1件のレビュー

この本について

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

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レビュー

jah_yomou
jah_yomou
2010年5月読了
前作とはガラッと違い、まるで映画「マトリックス」をイメージさせるような展開。スリリングでSFチックだがこのシリーズを読んできた読者にとっては唐突感も否めない。突然現れる一族と同じ異能の力を持つ敵、変転する世界、時間と空間の歪みの中でいくつもの記憶と人生が交錯する。最後までまったく先がよめないストーリーに引き込まれるが、翻ると結局全体像が理解できないもどかしさが残ってしまう。
タイトルからすれば、これがシリーズ最終巻かと思わせておいて、ふ~む、やっぱりTo Be Continueでした。

読書ステータス

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