この本について
結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。この戒律を若き精鋭達に叩き込み、軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く結城は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を上げてゆく...。吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞に輝く究極のスパイ・ミステリー。
みんなの評価
3.6
5
4
3
2
1
レビュー

読み始めた当初から最後まで、予想していたよりライトな印象を受けた。
当時の群が悪訳で、滑稽なもの。たっぷりの皮肉。スパイとはこういうものだ、というイメージを固める表現の多用、エリートスパイなD機関のスパイ達は大きなミス無く任務をこなす。加えてその中でもトップに立つ結城中佐というカリスマ的存在。
スタイリッシュでかっこいい、とも言えるので、好きな人は好きな作品だと思う。
ミステリーと言うには大したミスリードもどんでん返しもなく、真相まで一直線な気がしてしまったり、裏の世界で足掻く人達を期待していた私には、完璧で、大きく感情をブレさせる事の無いスパイ達の物語は合わなかったみたい。
1章の佐久間が引き続き語り手として進んでいったのなら、もっと楽しめたのかも。
当時の群が悪訳で、滑稽なもの。たっぷりの皮肉。スパイとはこういうものだ、というイメージを固める表現の多用、エリートスパイなD機関のスパイ達は大きなミス無く任務をこなす。加えてその中でもトップに立つ結城中佐というカリスマ的存在。
スタイリッシュでかっこいい、とも言えるので、好きな人は好きな作品だと思う。
ミステリーと言うには大したミスリードもどんでん返しもなく、真相まで一直線な気がしてしまったり、裏の世界で足掻く人達を期待していた私には、完璧で、大きく感情をブレさせる事の無いスパイ達の物語は合わなかったみたい。
1章の佐久間が引き続き語り手として進んでいったのなら、もっと楽しめたのかも。
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読書ステータス
読書中
1人
読了
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