
この本について
アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ州の住民のほとんどは、宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物にとりつかれていたのだ。人間を思いのままに操る恐るべき侵略者と戦うサムたちの活躍を描く、傑作冒険SF。
みんなの評価
4
5
4
3
2
1
レビュー
「ぼくはといえば-そんなことはわからなかったし、どうでもよかった。ナメクジに対する関心は、ただそいつらを皆殺しにしてやりたいということだけだった」
なぜかラノベ風装丁になってる名作。内容に似つかわしくない。ナメクジ型宇宙人が人間に張り付いて、人間をあやつり、地球征服を進めていくというシンプルなお話。ナメクジの占領地域の広がり方が病気の感染が広がっていくようなっています。執筆当時の社会問題だったポリオとかを意識しているということです。ナメクジを使ったアウトブレイク小説というわけです。
病気をナメクジという形に置き換えて人類は戦争を仕掛けるが、病原菌に病原菌をぶつけて、駆逐して挙げ句の果てに病原菌の故郷まで襲撃して根絶やしにすることをはかる。人類の攻撃性の業の深さを書いているし、登場人物達にも人類の凶悪さを思い知らせてやると口にさせている。恐るべきは人間というわけですよ。
ハインラインは人間はどんな窮地に立たされても持ち前の攻撃性であらゆる苦難を打破するはずだと信じて疑わなかったのだろう。その意味では非常に彼らしい楽観的で、ストレートな冒険SFの良作に仕上がっている。
なぜかラノベ風装丁になってる名作。内容に似つかわしくない。ナメクジ型宇宙人が人間に張り付いて、人間をあやつり、地球征服を進めていくというシンプルなお話。ナメクジの占領地域の広がり方が病気の感染が広がっていくようなっています。執筆当時の社会問題だったポリオとかを意識しているということです。ナメクジを使ったアウトブレイク小説というわけです。
病気をナメクジという形に置き換えて人類は戦争を仕掛けるが、病原菌に病原菌をぶつけて、駆逐して挙げ句の果てに病原菌の故郷まで襲撃して根絶やしにすることをはかる。人類の攻撃性の業の深さを書いているし、登場人物達にも人類の凶悪さを思い知らせてやると口にさせている。恐るべきは人間というわけですよ。
ハインラインは人間はどんな窮地に立たされても持ち前の攻撃性であらゆる苦難を打破するはずだと信じて疑わなかったのだろう。その意味では非常に彼らしい楽観的で、ストレートな冒険SFの良作に仕上がっている。
この本を読んでいる人(2人)
読書ステータス
読了
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