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今昔物語集 本朝世俗部 (3)  新潮日本古典集成 第43回

今昔物語集 本朝世俗部 (3) 新潮日本古典集成 第43回

阪倉 篤義

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Yoo
Yoo
2012年10月読了
巻第27は霊や鬼の話。皇位を望みながら、一度臣籍に下ったことを理由に拒まれた源融の霊が、臣籍から天皇になった宇陀院に迫りながらも、一言で言い負かされてしまう辺りは、なんとも弱々しい。同じ場所、川原院で東人の妻を襲った鬼は融とは何の関係もないのだろうか。最後の、山の中で歌を詠むと山の神に召されてしまうと言うのは、興味深い。巻第28は世俗で、面白い話が多い。「名僧」が殿上人の妻に通っており、ある時、夫が出先から服を持ってくるように言付け、慌てて「名僧」の服を送ってしまい、ばれると言う話があるが、「名僧」と言う言葉は、嫌味として使われているとしか思えない。

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