この本について
反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの“ゲルニカ”。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、忽然と姿を消した...。大戦前夜のパリと現代のNY、スペインが交錯する、華麗でスリリングな美術小説。
みんなの評価
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レビュー

zooko012
2016年5月読了
「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの恋人」「モダン」に連なる原田マハ渾身の美術小説。ピカソに戦争にゲルニカにと、題材は興味深いし、スケールも大きいのだけど、現代部分が少し破天荒すぎて弱いかも(過去のゲルニカの制作過程は興味深かった)。出来としては「楽園のカンヴァス」の方が遙かにいいと思う。悪くないが、もっと凄いものが出てくると期待していたのが正直なところ。とはいえ、今後も彼女の美術小説を楽しみにしたい。
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