内容紹介
反戦のシンボルにして20世紀を代表する絵画、ピカソの“ゲルニカ”。国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、忽然と姿を消した...。大戦前夜のパリと現代のNY、スペインが交錯する、華麗でスリリングな美術小説。
書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (くーさんさんのレビュー)
評価:
2/5
レビュー:
大変勉強にはなったけど読み進めるのが結構大変だった。
読書履歴
2016/07/23
357ページ
さやか
Lv.157
芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ。
バスクに真の自由が訪れる日。それは、バスク人民を含む全スペイン国民が、いかなる政治的・宗教的・民族的イデオロギーの制約も受けず、一義的で単眼的な思想にも縛られず、高度な自治権のもとに、すべての人々が文化的生活を保障され、平穏で幸福な日常を送れるようになる。そしてその一切を無意識に享受できている。それこそが、バスクに自由が訪れた日の証となる……
TIM
Lv.191
zooko012
Lv.229
「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの恋人」「モダン」に連なる原田マハ渾身の美術小説。ピカソに戦争にゲルニカにと、題材は興味深いし、スケールも大きいのだけど、現代部分が少し破天荒すぎて弱いかも(過去のゲルニカの制作過程は興味深かった)。出来としては「楽園のカンヴァス」の方が遙かにいいと思う。悪くないが、もっと凄いものが出てくると期待していたのが正直なところ。とはいえ、今後も彼女の美術小説を楽しみにしたい。
くーさん
Lv.276
大変勉強にはなったけど読み進めるのが結構大変だった。