メニュー
イノセント・デイズ (新潮文庫)

イノセント・デイズ (新潮文庫)

早見 和真

5
4人が登録
1件のレビュー

この本について

放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実――極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。

みんなの評価

5
5
1件
4
0件
3
0件
2
0件
1
0件

レビュー

ふーみん
ふーみん
2017年3月読了
読みながら思わず涙が出てしまったのは、彼女が救われないことに対してなのか?彼女の深い孤独に想いを馳せたから?それとも彼女に対する周囲の人たちへのやるせなさや怒りを抱いたから?
「救いがない」と言うのは簡単だと思う。もちろん救われてほしかったと心から思う。しかし、あの瞬間、彼女は心の底から「ついに救われた」と思ったのも事実だ。だからこそとても悲しく思う。例えそれが自分の傲慢であったとしても。
物語冒頭、「生まれてきて、すみませんでした」という彼女が法廷で放った一言が重くのしかかる。

読書ステータス

読了 4人

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します