
この本について
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の我侭に振り回されながらも、その騒がしい日常に真九郎が慣れ始めたとき、最悪の使者が終わりを告げる。宿命、楽園、そして紫の願い。全てを知った真九郎の選択は...。
みんなの評価
5
5
4
3
2
1
レビュー
ライトノベルとはキャラクター主体の小説である。
……と定義したならば、これはその定義において、一つの正解を示している。
物語主体ではなく、登場人物主体で繰り広げられる物語。魅力的な登場人物を描くために、舞台、小道具、役割の配置、その他全てが存在すると言ったら、過言だろうか。
真九郎は格好いいし、紫は可愛いし、夕乃も散鶴も銀子も環も可愛い。紅香なんてもう格好よすぎる。この作者の描くキャラクターはいつも一筋縄じゃないけれど、共通しているのは、要らない子がいないところ。敵役しかり。
物語自体は特別驚かされるような展開だったかというとそうでもないのだけれど、紫の境遇だとか、事の顛末だとか、そういうところの筋道の立て方は無理がなく、かといって安易に読める程度でもなく、ちょうどいい具合だったので、要するに面白かったのだけど、どうしてこういう話になったのかというところに目を向けてみると、結局真九郎と紫のキャラクターとしての魅力を前面に出したかったんだろうなぁと。
まぁ、シリーズの導入作としては正しく面白かった。
***
MVPは紫。次点で銀子、環、夕乃。
もちろんライトノベルはキャラクター主体の小説とは限らない。
……と定義したならば、これはその定義において、一つの正解を示している。
物語主体ではなく、登場人物主体で繰り広げられる物語。魅力的な登場人物を描くために、舞台、小道具、役割の配置、その他全てが存在すると言ったら、過言だろうか。
真九郎は格好いいし、紫は可愛いし、夕乃も散鶴も銀子も環も可愛い。紅香なんてもう格好よすぎる。この作者の描くキャラクターはいつも一筋縄じゃないけれど、共通しているのは、要らない子がいないところ。敵役しかり。
物語自体は特別驚かされるような展開だったかというとそうでもないのだけれど、紫の境遇だとか、事の顛末だとか、そういうところの筋道の立て方は無理がなく、かといって安易に読める程度でもなく、ちょうどいい具合だったので、要するに面白かったのだけど、どうしてこういう話になったのかというところに目を向けてみると、結局真九郎と紫のキャラクターとしての魅力を前面に出したかったんだろうなぁと。
まぁ、シリーズの導入作としては正しく面白かった。
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MVPは紫。次点で銀子、環、夕乃。
もちろんライトノベルはキャラクター主体の小説とは限らない。
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