メニュー
折口信夫の晩年 (中公文庫 M 51)

折口信夫の晩年 (中公文庫 M 51)

この本の所有者

1人が登録
11,296回参照
2015年3月10日に更新

書籍情報

ページ数:
318ページ
参照数:
11,296回
登録日:
2015/03/10
更新日:
2015/03/10
所有者:
zooko012 zooko012さん

この本を共有する

📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)

レビュー:
夢中になって読んだ。著者は、折口信夫の晩年に仕えた弟子であり、当時学生であったが、現在は、日本を代表する歌人となっている。「先生の怒りの激しさは、目の当たり見た者でなければわからない。」「そうした強烈な人間の業と業との闘争を敢えて繰り返して、しかもなお心の結びつきの失われないためには、夫と妻、生みの親と子というような、どろどろの人間の業の底のところで結ばれた、生涯断ち切ることの出来ない絆が必要であった。師と弟子との愛はどれだけこまやかであっても、それだけでは、業の底にまで至ることはなかった。」怪物折口の晩年の日常を伝える評伝として。圧倒的で理不尽な師に若者らしい反抗心を抱きつつも、真正面から対峙しえない悲しみを綴った弟子の青春録として。茂吉や柳田ら文士との興味深い交遊録として。非常に深い余韻の残る評伝である。これは、結局のところ、弟子である著者自身が豊かな才能の持ち主だからこそ生まれた評伝でもあると思う。

読書履歴

2015/03/10 318ページ

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「折口信夫の晩年 (中公文庫 M 51)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました

58.7%
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

辻村 深月

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でも...

59人 4
58.4%
嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)

東野 圭吾

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はな...

106人 2.9
57.1%
三匹のおっさん (文春文庫)

三匹のおっさん (文春文庫)

有川 浩

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか、とかつての悪ガキ三人組が自警団を結成。剣道の達人・キヨ、柔道の達人・シゲ、機械いじりの達人の頭脳派・ノリ。ご近所に潜む悪を三匹が斬る!その活躍はやがてキヨ...

83人 3.6
56.7%
夜明けの街で (角川文庫)

夜明けの街で (角川文庫)

東野 圭吾

不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱え...

180人 3.4
zooko012
zooko012 Lv.229

夢中になって読んだ。著者は、折口信夫の晩年に仕えた弟子であり、当時学生であったが、現在は、日本を代表する歌人となっている。「先生の怒りの激しさは、目の当たり見た者でなければわからない。」「そうした強烈な人間の業と業との闘争を敢えて繰り返して、しかもなお心の結びつきの失われないためには、夫と妻、生みの親と子というような、どろどろの人間の業の底のところで結ばれた、生涯断ち切ることの出来ない絆が必要であった。師と弟子との愛はどれだけこまやかであっても、それだけでは、業の底にまで至ることはなかった。」怪物折口の晩年の日常を伝える評伝として。圧倒的で理不尽な師に若者らしい反抗心を抱きつつも、真正面から対峙しえない悲しみを綴った弟子の青春録として。茂吉や柳田ら文士との興味深い交遊録として。非常に深い余韻の残る評伝である。これは、結局のところ、弟子である著者自身が豊かな才能の持ち主だからこそ生まれた評伝でもあると思う。

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します