
完全なるチェス―天才ボビー・フィッシャーの生涯
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225,823回参照
2014年11月30日に更新
書籍情報
- 著者:
- フランク ブレイディー
- ページ数:
-
525ページ
- 参照数:
- 225,823回
- 更新日:
- 2014/11/30
- 所有者:
-
zooko012さん
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📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
チェスの天才・ボビーフィッシャー評伝小説である。よくある天才の破滅型人生を綴ったものといえばそのとおり。
しかし興味深かったのは
①若くして世界の頂点にたったその直後にほぼ即引退してしまっていること(その意味で活動歴は極めて短い)
②いくら金銭面の条件が折り合わなかったとはいえ(稀代のケチ)、天職であるはずのチェスプレイヤーとしての人生をあっさりと放棄し、長い後半生をチェスなしに生活してしまうことのアンバランスさ
③そうであるにもかかわらず、スター扱いされ彼のチェスが語られ続ける彼のチェスの輝き
そのほか、49歳で17歳の少女に真剣に恋をしたりとか、日本で逮捕された経緯とか、日本人妻とか、反ユダヤ的言動とか。興味のある要素は満載。本人には怒られそうだが、読んでいて痛ましいという感情を抑えられなかった。
ただ改めて、盤上で革新・戦闘的でありながら、誰よりもジェントルマンである、天才・羽生の独自性を考えさせられた。
しかし興味深かったのは
①若くして世界の頂点にたったその直後にほぼ即引退してしまっていること(その意味で活動歴は極めて短い)
②いくら金銭面の条件が折り合わなかったとはいえ(稀代のケチ)、天職であるはずのチェスプレイヤーとしての人生をあっさりと放棄し、長い後半生をチェスなしに生活してしまうことのアンバランスさ
③そうであるにもかかわらず、スター扱いされ彼のチェスが語られ続ける彼のチェスの輝き
そのほか、49歳で17歳の少女に真剣に恋をしたりとか、日本で逮捕された経緯とか、日本人妻とか、反ユダヤ的言動とか。興味のある要素は満載。本人には怒られそうだが、読んでいて痛ましいという感情を抑えられなかった。
ただ改めて、盤上で革新・戦闘的でありながら、誰よりもジェントルマンである、天才・羽生の独自性を考えさせられた。
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