
RIGHT×LIGHT―空っぽの手品師と半透明な飛行少女 (ガガガ文庫 つ 2-1)
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――と、こう書けば、とりあえず興味は沸くのかもしれません。
今回は残念だったので、とりあえず紛らすためにも偉そうに書いてみます。
よかったところ。
主人公の心理面の描写。自らの境遇だとか、無力感だとか、そういったところをまず表現できているので、その後の主人公の行動原理にも説得力が生まれる。とりあえず及第点。まだまだ詰める余地はあるので。
物語の中で各ヒロインがただのきれいどころではなく、ちゃんと役割を担っているところも、よかった。
駄目だったところ。
一杯あるのでかいつまんで。
まず、全体的に文章が洗練されていなくて、特にセリフ回しが野暮ったい。主人公の一人称形式なので、独白文もやっぱり野暮ったい。ここが改善されるだけでも随分印象は違うのに、と思えるだけに、もったいないかな。世界観的なことだと、残念な語彙だったり、キャラクター的なことだと、妹がテンプレすぎだったり。
キャラクターの突き抜けっぷりが足りない。設定的には悪くないんだけどなぁ。ライトノベルなんだから、キャラクター性を前面に押し出していかないとメインキャラ変態だらけの昨今のラノベ市場にあって競争に勝てない(謎
偽朝倉さんは、ミスリードを狙うつもりなら、影を落とすタイミングが早すぎる。逆にそういうつもりがないなら、ただの餌にすぎないんだから、そっちをほのめかした方がよかったのでは。ナビゲータとしての役割はそれなりに果たしてるけど、いまいち中途半端かなぁ。
で、一番駄目だったのは、擬音とフォントいじりの多用。
ガギィィィィィン(笑)とか。反面教師だなぁ。安っぽい作品の典型みたいな用法が一杯あった。絶対にやってはいけない。擬音とかフォントいじりの使い方が個人的に上手いと思うのは「お・り・が・み」あたり。
この話がこのあとどうなるのか、そこに多少興味は惹かれるけど、文章的なところがよくならないとしんどいかもしれない。一応、最後までは読めたので、読みにくくはなかったけど。
***
MVPはアリッサ。
友月とか偽朝倉さんとかは別にいいや。