内容紹介
奥穂高の難所に挑んだ小坂乙彦は、切れる筈のないザイルが切れて墜死する。小坂と同行し、遭難の真因をつきとめようとする魚津恭太は、自殺説も含め数々の臆測と戦いながら、小坂の恋人であった美貌の人妻八代美那子への思慕を胸に、死の単独行を開始する...。完璧な構成のもとに雄大な自然と都会の雑踏を照応させつつ、恋愛と男同士の友情をドラマチックに展開させた長編小説。
書籍情報提供: Google Books
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Lv.59
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山行場面での筆致が秀悦。自然(山や天候など)とその中での人間の心象の描写。冷静な文章で書かれることでより緊張感を増幅する。全体の構成も登場人物の配置も見事だ。名作と言われるだけある。個人的には共感や同情ができる登場人物はやっぱり島津だけかなぁ…