棘の街 (幻冬舎文庫)
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📝 レビュー (mak246さんのレビュー)
ストーリー展開ではミステリーの要素も入ってはいるが、本質は過去と向き合いながらも前に進もうと足掻く不器用な男のヒューマンドラマで、男親と息子ってのが本作のメインテーマなのだろう。
堂場作品の主人公としては上述に加えて不器用ってのも必須条件ではあるが、今回の上条やその父親も例外ではなく、不器用同士の歯痒さ故に溝が刻まれ、その溝の反動・反感から街を出て仕事一筋に生きてきたのに事件を機に自身の半生を省みる事になっていく。と、その過去の過程などには納得するものがあっても、あそこまで擦れた性格にならんでもって気がしないでもない。。。どこ行っても敵を作って突っ掛ってばかりじゃ、本来なら事件なんて解決できないでしょ、、、としか思えなかった。(その意味では鳴沢よりタチ悪いかと。。)なので、そんな上条にも故郷には当時の友情を元手に手助けしてくれる友人がいてくれてホントに良かったなぁぁ、と素直に感心してしまった。。。
等々の上条自身へのツッコミを抜きにすれば、過去と折り合いをつけたり息子と向き合うまでの心理描写などは丹念に描かれているし、最後の選択を下す上条の葛藤には思わず共感してしまうしと、読み応えは十分!事件性でも現在の少年犯罪の一面を捉えたような狡猾さや冷めた言動といった趣があり、こここを深堀りすれば社会派小説にもなったのではないかと思うような展開だった。
まぁ、あくまで主人公を上条に捉えたヒューマンドラマなのでコレはコレで良かったと思う反面、主犯の少年がどうしてそのような嗜好になっていったのかの経緯にはも少し触れてほしかった気もする。。。
北嶺という街も今回のキーテーマであるのなら、同じ街で育ち、同じ閉鎖感の中で鬱屈した感情を抱いてきた者として上条の少年時代との対比なんかがあっても面白かったんじゃないかと…。
読書履歴
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過去の傷を抱え、組織とも一線を画して独自の捜査に邁進する一匹狼的なキャラクターで堂場作品の刑事モノとしては王道を行くような主人公の上条。その上条が刑事としての失態を挽回すべく向かう先は生まれ故郷である北嶺なのだが、その街では自らが飛び出してから関わりを避けてきた亡父の影や過去の人間関係が絡みついてくる。
ストーリー展開ではミステリーの要素も入ってはいるが、本質は過去と向き合いながらも前に進もうと足掻く不器用な男のヒューマンドラマで、男親と息子ってのが本作のメインテーマなのだろう。
堂場作品の主人公としては上述に加えて不器用ってのも必須条件ではあるが、今回の上条やその父親も例外ではなく、不器用同士の歯痒さ故に溝が刻まれ、その溝の反動・反感から街を出て仕事一筋に生きてきたのに事件を機に自身の半生を省みる事になっていく。と、その過去の過程などには納得するものがあっても、あそこまで擦れた性格にならんでもって気がしないでもない。。。どこ行っても敵を作って突っ掛ってばかりじゃ、本来なら事件なんて解決できないでしょ、、、としか思えなかった。(その意味では鳴沢よりタチ悪いかと。。)なので、そんな上条にも故郷には当時の友情を元手に手助けしてくれる友人がいてくれてホントに良かったなぁぁ、と素直に感心してしまった。。。
等々の上条自身へのツッコミを抜きにすれば、過去と折り合いをつけたり息子と向き合うまでの心理描写などは丹念に描かれているし、最後の選択を下す上条の葛藤には思わず共感してしまうしと、読み応えは十分!事件性でも現在の少年犯罪の一面を捉えたような狡猾さや冷めた言動といった趣があり、こここを深堀りすれば社会派小説にもなったのではないかと思うような展開だった。
まぁ、あくまで主人公を上条に捉えたヒューマンドラマなのでコレはコレで良かったと思う反面、主犯の少年がどうしてそのような嗜好になっていったのかの経緯にはも少し触れてほしかった気もする。。。
北嶺という街も今回のキーテーマであるのなら、同じ街で育ち、同じ閉鎖感の中で鬱屈した感情を抱いてきた者として上条の少年時代との対比なんかがあっても面白かったんじゃないかと…。