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新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)

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(4.0)
14人が登録
162回参照
2018年1月23日に更新

書籍情報

ページ数:
576ページ
参照数:
162回
登録日:
2018/01/23
更新日:
2018/01/23

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内容紹介

一九七二年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。毒薬のようで清清しい衝撃の現代文学の傑作が新装版に。
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ついにキクとハシ、2人のコインロッカー・ベイビーズの話は幕を閉じた。生まれて間もなく母親に捨てられコインロッカーの中で泣き叫び、見知らぬ大人に拾われ育てられた。生憎だが、私には彼等の感情がわからない。生温い環境でこれまで生きてきたからだ。
小説全体としては、随分昔の日本が舞台となっていて、キクとハシそれぞれが幼い頃から求めていたものを見つけ出すまでの物語が描かれている。キクはダチュラという薬。ハシは心臓の音。節々に淫靡な描写、必要か?と感じる出来事があり、連々、長々と書かれた文に飽きることもあったが、終盤、2人がそれぞれの目的に辿り着こうと無様にも必死で藻掻く姿は応援したくなるような、引き止めたくなるような気持ちで読めた。

『僕は母親から受けた心臓の鼓動の信号を忘れない、死ぬな、死んではいけない、信号はそう教える、生きろ、そう叫びながら心臓はビートを刻んでいる。筋肉や血管や声帯がそのビートを忘れることはないのだ。』

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