
葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
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内容紹介

📝 レビュー (あおみさんのレビュー)
もしこのミスリードが腑に落ちたならば、高齢者の活気や、俊敏さに驚いたと共に著者の筆力にも驚いただろう。
しかし幾ら小説の結末のためとは言え、今回のミスリードは納得できない。
補遺として統計的なデータを提示し、主人公たちが高齢者であっても一般的にはおかしくないという根拠として載せているが、そういう問題ではないと思うのだ。
ただそう思うのは私がまだ非常に若く、経験の浅いからかもしれない。
しかしながら、セックスに対する姿勢やフィットネスジムでのトレーニングの描写、気障な物言いなどは明らかに若者のそれとして描かれていると感じる。
結末の意外性のためにミスリードの色合いを強め過ぎたのがこうした印象の原因ではないかと考える。
しかし洒落たタイトルに隠された意味には感動した。桜は葉桜になっても桜であり、どんなときも普遍である。
「君が犯罪者だろうと、僕を殺そうと思っても僕は君を愛してしまった。その美しさはこの先どんな時だって変わらない」
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