内容紹介
糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱...
糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父・総一郎はある日、鍋にされ、あっけなくこの世を去ってしまった。遺されたのは母と頼りない四兄弟。長兄・矢一郎は生真面目だが土壇場に弱く、次兄・矢二郎は蛙になって井戸暮らし。三男・矢三郎は面白主義がいきすぎて周囲を困らせ、末弟・矢四郎は化けてもつい尻尾を出す未熟者。この四兄弟が一族の誇りを取り戻すべく、ある時は「腐れ大学生」ある時は「虎」に化けて京都の街を駆け回るも、そこにはいつも邪魔者が!かねてより犬猿の仲の狸、宿敵・夷川家の阿呆兄弟・金閣&銀閣、人間に恋をして能力を奪われ落ちぶれた天狗・赤玉先生、天狗を袖にし空を自在に飛び回る美女・弁天―。狸と天狗と人間が入り乱れて巻き起こす三つ巴の化かし合いが今日も始まった。

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📝 レビュー (ぼんぼんさんのレビュー)
評価:
5/5
レビュー:
★5つでも足りない!!
いままでなんでこれスルーしてたんだろうか自分・・・。
おかしくて粋でかわいくてアホで、ラブあり、悪役との一大スペクタクル決戦あり、家族愛あり、笑いの中にサラリと人生の真理をつく言葉で泣かせてくれて。。。
目の前が開けてくるような、自然と笑顔になれるような、でーっかい愛の物語でした。
この小説の根っこでもある、お父さんの最後の言葉。「うんうん!」って泣き笑いでかみしめましたよ。
この爽快感をうまく表す語彙力を持ってないのが悲しすぎるorz
でも読んでるあいだすっごい楽しかったです。こんな小説読んだ事なかった!
「小説の力ってすごいんだな!」って久しぶりに思わせてくれた作品でした。
どうでもいい読書中の雑感といえば、ベクトルは真逆だけれど、読んでて鬼太郎とか京極堂とか帝都大戦を思い出しました。普段目にしている町なみの中で、少し視点をずらせば人間がすっかり脇役になってしまうような。
「鴨川ホルモー」といい、こんな突飛な設定も違和感なく嵌る京都という町の懐の深さも思い知った気分です。
あと、海星ちゃんかわいかった。ツンデレってこうゆうこと?すごい説得力あったわ。。。腑に落ちました。
積読中の「夜は短し~」も読もっと。
いままでなんでこれスルーしてたんだろうか自分・・・。
おかしくて粋でかわいくてアホで、ラブあり、悪役との一大スペクタクル決戦あり、家族愛あり、笑いの中にサラリと人生の真理をつく言葉で泣かせてくれて。。。
目の前が開けてくるような、自然と笑顔になれるような、でーっかい愛の物語でした。
この小説の根っこでもある、お父さんの最後の言葉。「うんうん!」って泣き笑いでかみしめましたよ。
この爽快感をうまく表す語彙力を持ってないのが悲しすぎるorz
でも読んでるあいだすっごい楽しかったです。こんな小説読んだ事なかった!
「小説の力ってすごいんだな!」って久しぶりに思わせてくれた作品でした。
どうでもいい読書中の雑感といえば、ベクトルは真逆だけれど、読んでて鬼太郎とか京極堂とか帝都大戦を思い出しました。普段目にしている町なみの中で、少し視点をずらせば人間がすっかり脇役になってしまうような。
「鴨川ホルモー」といい、こんな突飛な設定も違和感なく嵌る京都という町の懐の深さも思い知った気分です。
あと、海星ちゃんかわいかった。ツンデレってこうゆうこと?すごい説得力あったわ。。。腑に落ちました。
積読中の「夜は短し~」も読もっと。
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