内容紹介
北関東新聞の古参記者、悠木和雅は、同僚の元クライマー、安西に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑む予定だったが、出発日の夜、御巣鷹山で墜落事故が発生し、約束を果たせなくなる。一人で出発したはずの安西もまた、山とは無関係の歓楽街で倒れ、意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残したまま―。未曾有の巨大事故。社内の確執。親子関係の苦悩...。事故の全権デスクを命じられた悠木は、二つの「魔の山」の狭間でじりじりと追い詰められていく。
書籍情報提供: Google Books
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自遊人
Lv.14
日航機墜落事故の全権デスクに指名された男の苦悩と葛藤。事故そのものではなくそれを取材する側、それぞれの思惑と感情が交錯する中、報道のあり方、課せられた使命を自らに問い、苦悩する姿を主軸に、約束を果たす前に倒れた友の残した言葉の意味、彼が為そうとしていたこととは。家族、息子との関係に悩む姿が描かれ、もう一つの時間軸としてそれから時が経ち、友の息子と約束の衝立岩にそうした過去を振り返りながら登る様子が描かれる。未曾有の事故を報道する裏側の喧騒。主人公の心情とともに緊張感が続く、素晴らしい作品