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オー!ファーザー

オー!ファーザー

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46人が登録
173回参照
2012年9月19日に更新

書籍情報

ページ数:
361ページ
参照数:
173回
更新日:
2012/09/19

内容紹介

みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。そんなのは珍しくない?いや、そうじゃないんだ、母一人、子一人なのはいいとして、父親が四人もいるんだよ。しかも、みんなどこか変わっていて。俺は普通の高校生で、ごく普通に生活していたいだけなのに。そして、今回、変な事件に巻き込まれて―。
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📊 読書進捗 (あおみさんの記録)

2012/09/19 361ページまで
2012/09/12 252ページまで

勲「死ぬ勇気はあるけど、生きる勇気はないのか」

📝 レビュー (あおみさんのレビュー)

評価:
5/5
レビュー:
読後の感想を一言で表すと「愉快」である。父親が4人という突拍子もない設定や、らしくないヤクザ、人の良すぎる主人公、お節介な友人。これらの「愉快」な要素に緻密な伏線と巧みな物語構成が合わさって伊坂幸太郎の作品は成立していると思う。あとがきで著者も言っていたが、本作の次に出た「ゴールデンスランバー」からがある意味での伊坂幸太郎第二部である。したがって本書は第一部最後の一冊である。
私は名著「砂漠」の世界観、会話のテンポの良さ、ユーモア、登場人物の人の良さに魅了され伊坂作品に没頭した。このこともあり、個人的に第一部の作品が大好きなのである。したがってこれらの特徴が顕著に表れている「オー!ファーザー」も読書人生において心に残る一冊となった。
鷹、悟、勲、葵の4人の父親はそれぞれ良いところがあり、皆が由紀夫を大切に思っている。父親というものはこうも強いものなのか、家族の絆はここまで太くなるものなのか、と気付かされた。大学生である私には当然息子などいない。しかし、なんとなくであるが本書を通して理想の父親像というものがうっすらとでも頭に浮かんだような気がする。勿論ギャンブルに現を抜かすのも、暇さえあれば女性を口説くこともいけないことだが(笑)
第一部最後の物語に相応しい出来であった。楽しかった。

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