
この本について
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レビュー

私は名著「砂漠」の世界観、会話のテンポの良さ、ユーモア、登場人物の人の良さに魅了され伊坂作品に没頭した。このこともあり、個人的に第一部の作品が大好きなのである。したがってこれらの特徴が顕著に表れている「オー!ファーザー」も読書人生において心に残る一冊となった。
鷹、悟、勲、葵の4人の父親はそれぞれ良いところがあり、皆が由紀夫を大切に思っている。父親というものはこうも強いものなのか、家族の絆はここまで太くなるものなのか、と気付かされた。大学生である私には当然息子などいない。しかし、なんとなくであるが本書を通して理想の父親像というものがうっすらとでも頭に浮かんだような気がする。勿論ギャンブルに現を抜かすのも、暇さえあれば女性を口説くこともいけないことだが(笑)
第一部最後の物語に相応しい出来であった。楽しかった。

四人もいるなんて、ありえない家族関係で、どんな展開が待ってるのかとワクワクして読んだ。
結果として言えば、想像以上なワクワクはなくて。読み終わって、なんでお父さんが四人いる設定だったんだろうな、と不思議でならなかった。
大好きな伊坂さんだからと、最後まで読んで見たものの私には理解できなかった。。ショック。
んで、考えて見て、四人のお父さんにはそれぞれ全く違った取り柄があって性格も違くて、でもただ一つ同じことがあって、それは息子(由起夫)を大切に思っていること。血が繋がってるのはただの1人だけど(もしかしたら、四人の中にはいない可能性もあるんだけど)、それでもおなじ屋根の下暮らしていれば、お互いのことよく知っていて、影響されるところがあって、遺伝や血縁何て、関係なく家族なんだってことはお話から感じた。
私自身そうだから、それは共感できる。
伊坂さんはどんな思いで、このストーリーを描いたんだろう。
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