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AIが見つけた似た本
「ミッション (中公文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
きよしこ (新潮文庫)
重松 清
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを...
次から次へと転がるような展開で全体的にテンポも良く、サクサクと読めてしまう。新堂作品としては比較的ライトな作品。
ただ、あまりにも突拍子もない展開ばかりが待ち受けていて、現実味は全くないし、必然的に主人公に対する感情移入もなかった。
主人公の三沢に襲い掛かる試練はただひたすら悲惨なだけで何の試練になっているのかが分からず、三沢を拉致した組織はホントに殺人者を育てる気があるんだろうかといった疑問しか浮かばない。いっそ、後半部分のような洗脳を最初からするべきだったんじゃないかと…。
いや、仮にコレがコメディとしての展開だったとしても、何処が笑い所なのかも分からない。
そもそも三沢の唯一の特性である逃げ足の速さも大して活かされることがないのでは、彼を選んだ意図も分からないしで。。。
…と、ひたすら突っ込み所満載なストーリーで構成されてる上に、ある程度の先が読めてしまうような展開では、読了後の満足感など何も残らなかった。。
そんな意味不明でリアリティの欠片もない展開なのについつい最後までちゃんと読ませる文章力、というか作品力は新堂さんの技量によるものなのだろうか。。。。