
敗者の嘘―アナザーフェイス〈2〉 (文春文庫)
この本の所有者
書籍情報
- 著者:
- 堂場 瞬一
- ページ数:
-
438ページ
- 参照数:
- 40回
- 登録日:
- 2012/04/14
- 更新日:
- 2012/04/14
- 所有者:
-
Santa0913さん
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内容紹介

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タイトルからも"アナザーフェイス"がやはり大友を指していたってコトに納得したシリーズ2作目。しかし、前作でのインパクトからしたら今回は大友の"アナザーフェイス"があまり見受けられなかったように思う。
それでも独特の人当たり良さと、それを活かした捜査方法を用いて事件を解決に導いてく堂場作品としては珍しいタイプの刑事設定は健在で、父親としての自分と刑事としての自分との板挟みで悩む姿なども等身大のキャラクターとして身近に感じられる。
本作の事件では強盗放火殺人事件の容疑者が自殺、その翌日に真犯人を名乗る女性弁護士が登場するが意図が見えないといったなかなか興味をそそられる展開で突き進んでいく。途中からはなんとなく展開が見えてくるのだが、この事件に於けるプロットや、この事件性故に立場に悩む大友などはシリーズの設定をうまく活かしたストーリー構成で面白かった。
…ただ、そこまでして引っ張った割には女性弁護士の真意がそれまでの行動に至るだけにしては物足りないというか、普通というかって感じで。
それと、他の堂場作品のシリーズ物でも感じるのだが、メインに対してサブキャラクターの位置付けと言うか扱いが希薄な気がする。
本シリーズでも前作での思わせぶりな存在が気になっていた沢登有香が予想通り再登場したし、それなりに意味ある立場ではあったにも関わらず「それだけ?」といった感じだった。ちゃんとしたキャラ設定はできてるし、存在感もあるんだから1シーンの登場にしても、もう少し掘り下げても良いのではないだろうか?その辺での遍歴もシリーズ物の面白味なんだし。。。

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