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全4巻。やっと読み終わりました。
これはすごい小説だ…。ラスト数ページにものすごい衝撃を受けました。
読み終わった瞬間「こぇぇぇぇ!!」と声に出してしまうほど。
こうして感想を書いている今でもドキドキがおさまりません。
一発の銃声から始まった、ある田舎町の夏のできごとを、ひたすら俯瞰しながら追っていくドキュメンタリタッチの小説です。
自殺、事故、殺人、豪雨、陰謀、暴力、欲望…。それらがドミノ倒しのように連鎖しながら起こっていって、それぞれの悪意のかけらが少しずつリンクしていって、最後に残ったものは…やっぱり悪意。
いいんですか?こんな悪意が存在してていいんですか?!!!!
市井の人の面の皮をかぶって、こんな悪がここにもあそこにも。
でも目を背けられない。
この町にはびこる秘密と悪意を覗かずにはいられない。そんな小説でした。
ここに描かれている秘密と悪意は、読む側にとってずばり甘い蜜。
そんな絶望的な気分は、まさに盗撮をやめられない主人公たちの心境そのものだったのかも、と読み終わって気づきました。
こいつらには絶対共感できねぇ!!と嫌悪感すら抱いていたのに。
やられた…。二重の意味で背筋が凍りました。。