
ゾーイの物語 老人と宇宙4 (ハヤカワ文庫SF)
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「老人と宇宙」第4巻と言うよりも完全に番外編です。
作品半ばまでは全3部の大作の名残を惜しむファンブック風ライトノベルだと思って読み進んでいました。しかし・・・
感動しました。ラストは予想外に・・泣けました。
そして前作の完結間際で唯一「ご都合主義だなぁ」と思われたシーンの詳細についても謎が明らかにされ、納得。
出世作である3部作は斬新なアイデア・世界観・スピーディでスリリングな展開によって読者を魅了する娯楽作品ですが、あえてこの番外編で家族やコミュニティの視点や思考に代えて作者のイデオロギーを表現したかったのかもしれません。
十代の娘ゾーイの視点で描かれた作品は、シリーズの大事な世界観を傷つけることなく補完され、ある意味、前作以上に作者のエネルギーが注がれてるかも。完璧な番外編です。これで本当に完結ですね。
