
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
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女性教師の告白から始まり、6つの章、5人の視点から構成させているが、それぞれがテンポの良く一気に読めてしまった。
各章ではシンプルな語りであるにも関わらず、それぞれの人格・性格などが浮き彫りにされていて見事な表現力。更に「救い」のない重みのある結末なのに、軽やかさを感じさせる文章力とくれば本屋大賞受賞も頷ける。
ストーリー的には母を慕う愛情故にダークサイドに堕ちてしまう生徒A、その犠牲となり娘を殺された憎しみからダークサイドへ堕ちた教師、そしてそれらの振り回されて悲劇に陥った人々たちの物語といったところだろうか。
まぁ、あくまで小説なのでダークサイド面での行きすぎ、やりすぎは仕方のないだろうし、それ以外でも若干異常性のあるキャラクターを許容範囲とすれば、それぞれの主張も理解できる(共感はしないが…)ものであり、現実味を帯びた事件として親子の向き合い方や少年法のあり方について考えさせられる。
…本作ではあくまで母と子供との立場で3組の親子が登場するが、同様の事件に巻き込まれた場合に父としての自分はどう振る舞うのだろうか。。。。
蛇足的なツッコミではあるが、「世直しやんちゃ先生」が癌と偽ったのは何故だろう?
これほどの方であればHIVについて正しい理解を求める啓蒙活動をしててもおかしくないと思うのだが。。。
しかも、森口先生の所業は知ってた訳だし…
「これナカナカすごいよー!!」と友人が貸してくれた本。
たしかに、なかなかすごかった。
次々に語られる悪意の内容もさることながら、
登場人物全員が心の中で誰かを見下している、
自分が一番大事で、保身のためなら一番大事な人さえ軽く欺いちゃう、という構図が。
そしてその悪意と保身が、取り返しのつかない事態を引き起こしてしまうというドミノ倒し。
どす黒い本音の前では、前向きな言葉や過去の美しい思い出など果てしなくペラい。
背筋がゾクっとしました。
と同時に、森口先生の言葉の端々から出る毒が、ちょっと心地よかったり。
自分もやっぱ黒いなと再確認させられました。どよーん・・・
中島哲也×松たか子×岡田将生、ぴったりだと思います。
映画も見たいな。

作者デビュー作・2009年本屋大賞受賞・同このミス4位・2010年映画化決定。読み始めは、語り部形式の独白で進行する演出にとまどいや安っぽい携帯小説をつかまされた様な気分になるかもしれない。そして独特の違和感を感じ続ける。違和感の原因は、この小説が猟奇小説であるからだ。登場人物には、私の主観で理解する正常な人・常識的判断力を持った人がほとんどいない。あるいはいなくなっていく。著者は中学校というある種の閉鎖空間で展開されるが故の自浄作用の脆弱さを逆利用している。現代社会の病巣でもがき、生きる苦しみの中で自分の世界だけを主張する人々の異常性を表現しながら、「猟奇」に「日常性」を加えていく。
結末で著者が伝えたかった意図はなんだったのだろうか?「リセット」?「復讐」?「狂気」?「虚無」?大きな争点だろうが、この作品にドラスティック性を加えた点は間違いない。個人的には一言で「もったいないなぁ」という感想。
映画作品は陳腐な猟奇ものとか中途半端な学園ミステリーと見なされないように願いたい。

2011/4
読後感わる。
二度とこの作家に手は出すまいと誓う。
たくさんの本屋さんが選んだのだから、この本の良さがわからない私はダメな本読みです。


語り口調の文章で最初は興味深かったけど、途中から飽きてきた。変な話し…。

完璧ミステリーが好きだけど、これはどちらかと言うと、内面的な話

語り口調だったので、読みやすかった。一気に読めた。この、作家の他の本も読みたくなった。


2011/11/9
映画の方が以前から気になっていたのだが、CSで放映されるので、見る前に原作を読んでおこうかな、と図書館で借りて来た。
2時間と少しでサササーッと読んだ。
予想に反して、初めの章であらかた何が起きて誰が犯人か分かる構成なのね。
何となく、松たか子が生徒たちの前で、犯人は分かっているのに、なかなか結論を言わずにネチネチと追い詰めるように語り続ける話かと思っていた。
最後の映画監督のインタビューが無ければ(モノローグ形式だが、登場人物が語っている内容に、本人の無意識も含めて嘘が含まれている、という話)書いてある事を全て鵜呑みにしていた。
そこを踏まえて、返す前にもう一度読んでおきたいな。



一つの事件が見る人によって感じることも違う。


読書の素晴らしさを知った一冊。

視点が次々に変わり、事実が解明されていくことに爽快感を覚える。
そして、目には目を、という言葉をまさに表した復讐劇が、読んでいて心地よい。
こう感じるということは、自分もなかなかに黒い部分があるのだと実感。



初、湊かなえ!
それぞれの登場人物からの目線で語りて行くストーリー。
難しい言葉もなく、読みやすかった。
それぞれの目線から違う角度で見ると、実際はこうだったんだ!ってところは面白い。
物語としては、第三章の慈愛者、殺人犯の母親の日記のあたりが1番好きだったかも。笑
なかなか題材が、
「愛美(中学校の先生の娘)は死にました。このクラスの生徒に殺されたのです。」って話から始まる復讐。
楽しいとは言えない、感想と言うと難しいな。



沖縄の飛行機で読破。
夏らしい、冷やっとする小説、どんどんどんどん、紐解かれてゆく告白。


3.2星


私は映画→原作という流れで読みましたが、どちらも期待以上の内容で何度見返しても、何度読んでもドキドキが止まらない作品です。湊先生作品は沢山読んでますが、やっぱりこれかな。

怖い話し



































































































































































