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文庫 犬たちの隠された生活 (草思社文庫)

文庫 犬たちの隠された生活 (草思社文庫)

エリザベス・マーシャル・トーマス

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taka_aki
taka_aki
2011年7月読了
これは興味深い。猫派の自分でも興味深く読んでしまったのでした。

タイトルの通り、巷にあふれている犬本(と言うのか?)では触れられていないような「隠された犬の生活」を淡々と綴っています。

気になったところをピックアップ。
・他の生物を判断するときに、自分たちの価値基準や、自分たちの経験をあてはめるというのは、あながち人間という種だけではない。<中略>つまり、犬なりの価値基準を人間にあてはめている、もしくは”擬犬化している”のである。
・わたしたち人間とは異なり、彼(犬のミーシャ)はけっして交差点では横断しない。かわりに、歩道にそって横に曲がると、角から二〇フィートほど行き、そこで通りを横断して、歩道を○○ストリートの歩道までひきかえし、あらためて先へ進むのである
・犬の見地からは、この殺しは避けられなかったと言うことを。いかにもそれは避けられなかった。犬たちが自分たちを集団として見ているならば、そしてひとつの集団は一腹の仔しか育てられないものならば、二腹の子供が共存することはできない。

「人間」からしてみれば「なぜ?」と思うような行動も「犬」にしてみれば合理的な理由があって行動しているってこと自体、気づけない物なんだなと。

犬の生、性、死など生々しいものではありますが、淡々と綴っていることもあって抵抗なく読み進められました。

猫版も読もう。

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