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病床六尺 (まんがで読破)

病床六尺 (まんがで読破)

正岡 子規

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この本について

「病床六尺、これが我が世界である」近代俳句を語るには欠かせない人物、正岡子規。病の激痛に苦しみながらも筆を執り、自らの思いを綴る病床での日常。子規の生涯を振り返り、彼が言わんとしたことを紐解く。彼が後世に残したかったものとは...?明治文学の巨人が死の2日前まで書きつづけた珠玉の随筆集をベースに漫画化。

みんなの評価

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レビュー

Yuuichi_sasha
Yuuichi_sasha
2012年2月読了
正岡子規の死生観の経緯を示す本。

子規の病の姿は、キェルケゴールの死に至る病に出てくる絶望を想起せずにはいられない。死にたくても死にきれない、肉体的、精神的苦痛。

しかしそれに対して子規は俳句こそが生きる幸せであると悟る。

俳句と病を一緒くたに人生として受け入れ、楽しんで生きること、どんなときでも平気で生きていられることが大事であると彼は説く。

これこそが私の苦痛を理解できる書物であると私は確信する。
久々の心をうつ作品だった。

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読書ステータス

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