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バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

井上 堅二

4
18人が登録
2件のレビュー

みんなの評価

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レビュー

aoitaku
aoitaku
2008年3月読了
 世の中学力だけじゃないってことを証明するんだ。

 という、逆説論法。

 章と章の間に挟まるバカテストが面白すぎです。この切り口だけでも、この本は価値があると思う。もちろん、設定だとか題材だとかも面白いし、それがあってのバカテストで、その絡め方もあって、より面白かったりするのだけれど、総評としては、とにかく満足した。
 ただ、設定の練り込みだとか、文の組み立てだとか、ところどころ荒いし詰めも甘い感じ。
 だけれども、大筋で大事なところはしっかり抑えてる。
 キャラクターもしっかり立っているし、流石にこのラノでキャラクター部門に食い込んできてるだけのことはあるかも。
 特に面白いなと思ったのは、提示する情報と、提示しない情報との使い分け。全篇通してそれが感じられたので。そういうミスディレクションの使い方が面白い。何より、キャラクターの性格と役割が、話の筋とちゃんと噛み合ってる。

 コメディですらなく完全にギャグに走った作品っていうのは、実はあまり読んでいなかったのだけど、これは、当たり。

***

 MVPは姫路さん。ほわーっとなる。ほわーっとなる(二回言うな
 次点で秀吉。だれが何と言おうと秀吉。美波さんもいい味出してたし、霧島さんも悪くはないけどね。今だからこそあえて姫路さん。

読書ステータス

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