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模倣の殺意 (創元推理文庫)

模倣の殺意 (創元推理文庫)

中町 信

2.3
18人が登録
2件のレビュー

みんなの評価

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レビュー

kyoko
kyoko
2013年7月読了
二人が同じ事件を異なる目線から追う。

次第に事件の紐が解かれていくけど、まさか二人の追っている事件の被害者が同姓同名で別人とは思わなかった。
なかなか斬新!
あおみ
あおみ
2014年4月読了
はっきり述べて、残念だ。
仰々しい帯の謳い文句にまんまと釣られて購入したが、そこに目新しさも衝撃もなかった。
最後の章へ突入する前、読者に対する著者からの挑戦的メッセージが記されていたが、このトリックのどこに自信を抱いたのか理解出来ないほど、ありふれたものだった。
そんな手法使えば、長編なんていくらでも書けるとさえ感じた。
文章の書き方は至ってシンプル。
読みやすいが読みやすいだけ。読みやすいから特に頭に情報が入りやすいということもなかった。
結末までの流れも至って普通。
取り上げる箇所も、目立つ人物も、痺れた格言もなかった。
読み始めて、読み終えた。
という感じだ。

これまでつらつらと一素人が悪評を述べたが、本書は大変不幸な物語だったことがあとがきからわかった。
本書が刊行されたのは昭和46年なのだそうだ。
実に今から40年以上も前の本だったのだ。
あまりに陽の目をみるのが遅すぎた。
生まれてもいない当時にこのような作品があったのでは、それはそれは計り知れない衝撃があっただろう。斬新も革新もあっただろう。

しかし、読むのが遅かった。
原因はどこにもない。
優れた一冊だというのは理解できたし、納得できたのだが、それを本書の評価につなげていては歴史の深さがイコール作品の良さとなってしまうため、それはできない。
従って、本書の評価はこの通りにさせていただく。

読書ステータス

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