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吉原手引草 (幻冬舎文庫)

吉原手引草 (幻冬舎文庫)

松井 今朝子

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2件のレビュー

この本について

廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。

みんなの評価

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レビュー

ともけん
ともけん
2012年3月読了
名妓葛城に関わる複数の登場人物の語りにより吉原を鮮やかに描き出した秀作。面白く、一気に読み上げた。
zooko012
zooko012 2014年3月読了
花魁の失踪が関係者の証言の積み重ねにより大どんでん返し的に明らかになるという趣向。時代考証を尽くしたであろう上でのよどみのない会話。キャラクター造形も確か。ほどよく官能的。決してつまらないわけではない。さすが直木賞というべき、本当に達者な小説である。でも、心に触れる何か、のようなものは感じなかったし、たぶん読み返しはしない。そのような意味では、同じ吉原物の宮木あや子「花宵道中」の方が、花魁の人生のどうにもならなさ、儚さ、したたかさを書いて秀逸。生き生きしてリアルでもある。でも、吉原手引草は直木賞で、花宵道中はR-18文学賞で官能小説扱いなんですよね。

読書ステータス

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