この本について
「存分に舞い狂うてみせてやる...」江戸は安永―天明期、下積みの苦労を重ね、実力で歌舞伎界の頂点へ駆けのぼった中村仲蔵。浪人の子としかわからぬ身で、梨園に引きとられ、芸や恋に悩み、舞いの美を究めていく。不世出の名優が辿る波乱の生涯を、熱い共感の筆致で描く。第八回時代小説大賞受賞作。
みんなの評価
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レビュー

zooko012
2015年1月読了
なかなか面白い江戸時代の歌舞伎役者小説。やたら芸や役者の内面描写に迫力あるなと思っていたら、著者は元々歌舞伎研究者とのこと(武智鉄二に師事していたらしい。びっくり)。本書の前に「吉原手引草」「吉原十二月」を読んでいたが、こちらの方が面白い。この著者は女性より男性を描く方が上手くて得意なのかもしれない。「吉原手引草」「吉原十二月」も結局男性からみた女性像にすぎなかったし。著者にはそのほかにも江戸時代芝居シリーズがあるみたいなので、読んでみようと思った。
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