
この本について
秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。そして予想不可能の結末が...。青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
みんなの評価
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4
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2
1
レビュー

edogawa
2010年12月読了
ちょっと他の道尾作品とはテイストが違う青春モノという印象。ストーリーは冗長で、やや退屈。まあ青春時代なんてのは退屈な日常の繰り返しの中での些細な出来事に喜怒哀楽するものなのかもしれんが。が、ラストの多少の仕掛け&どんでん返しは道尾ワールドという感じ。印象に残ったセリフは間宮先生の「すでに存在しない過去を振り返ったり、わかりもしない将来を悲観したり」「ちょっと現実との勝負にまけただけで(自殺しようとする)」という人間のバカさ加減への感情の吐露の部分。
読書ステータス
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