この本について
「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」やり場のない心を抱えた子供たちが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。やがてねじれた祈りは大人たちに、そして少年たち自身に、不穏なハサミを振り上げる―やさしくも哀しい祈りが胸を衝く、俊英の最新長篇小説。
みんなの評価
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1
レビュー

くーさん
2011年12月読了
どんなどろどろした話しかと思っていたら、かなりの心理戦だった。心の中に皆飼っている誰にも話すことのできないどす黒いもの、これを飼っているのは何も大人だけではなく、小学生の心にもいて少年達の黒いものが、どんどん成長していって間違いを犯してしまうんじゃないかと、わが子のように心配したが皆ちゃんと黒いものと向き合い対峙してくれてよかった。慎一のじいちゃんナイス!
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