みんなの評価
3.5
5
4
3
2
1
レビュー
少年たちのそれぞれの道を示し、これまでの疑問を解決させた完結編。
やはり「普通の少年」っぽい神原は周りや環境のせいにしながら負へと転がり落ちてしまった。しかしながら葛城や久藤のような「非現実的」とも思える性質に対し、神原の考え方、逃げ方、そして奥底に潜んだ邪気には現実味を帯びた説得力があり、実際の少年犯罪に於ける心理を片鱗を垣間見た気がする。。でも、このような邪気を潜ませたまま社会に出ている現代人も少なくないのではないだろうか…。
一方、葛城と久藤は自分の犯したコトを直視し、社会の枠から外れた己のあり方を必死に模索してそれぞれの結末を見つけていくのだが、まだまだ彼らの物語は終わっていない。遺族側の心情も理解できるが、この先の彼らを応援してみたいような不思議な感じが残った。
何れにしろ、少年法に対する問題を加害者視点から見事に書き上げた作品だと思う。すっかり引き込まれた!
ただ、物語として最後のオチが出生に纏わる秘密と復讐ってのが、一昔前の昼ドラ系みたいでちょっと残念。。。
やはり「普通の少年」っぽい神原は周りや環境のせいにしながら負へと転がり落ちてしまった。しかしながら葛城や久藤のような「非現実的」とも思える性質に対し、神原の考え方、逃げ方、そして奥底に潜んだ邪気には現実味を帯びた説得力があり、実際の少年犯罪に於ける心理を片鱗を垣間見た気がする。。でも、このような邪気を潜ませたまま社会に出ている現代人も少なくないのではないだろうか…。
一方、葛城と久藤は自分の犯したコトを直視し、社会の枠から外れた己のあり方を必死に模索してそれぞれの結末を見つけていくのだが、まだまだ彼らの物語は終わっていない。遺族側の心情も理解できるが、この先の彼らを応援してみたいような不思議な感じが残った。
何れにしろ、少年法に対する問題を加害者視点から見事に書き上げた作品だと思う。すっかり引き込まれた!
ただ、物語として最後のオチが出生に纏わる秘密と復讐ってのが、一昔前の昼ドラ系みたいでちょっと残念。。。
読書ステータス
読了
4人