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柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)

柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)

桐野 夏生

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レビュー

bskt0609
bskt0609
2013年6月読了
初めて読むこの作者の作品。北海道の田舎村から逃げ出してきた女が主人公。家族と不倫相手家族でいった北海道旅行で娘が1人行方不明になり、ひたすらに探し続ける。その間に両家族もボロボロになり、全ては自分たちの不倫のせいだと罪に苛まれる。でも、話はそこから娘を殺したのは誰なのか、といった原因には向かわず、余命わずかなかつて刑事をしていた男との出会いから方向がガラリと変わる。一緒に北海道で娘を探し、不倫相手に会い、そしてしまいにはかつて捨てた町、そして親に会い、そこで刑事の死を見届けたことで生を実感し、ずっと失っていた思いを思い出して行く。
事件の真相はわからず。でも刑事が様々な関係者の事件の感想を聞き、そこから当事者たちの視点で事件をみることで、いくつかの真相が示されるものの、どれが本物かは最後までわからず。
しばらく時間をおいてもう一度見たら印象は変わるかも。
今はまだこの話を理解するレベルに至っていないといった感じ。

読書ステータス

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