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坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)

司馬 遼太郎

4.3
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3件のレビュー

この本について

長引く戦争で、国力の尽きつつある日本。ロシアのバルチック艦隊が出動する。国家の命運を賭けた大海戦が始まった——。

みんなの評価

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レビュー

机龍之介
机龍之介
2010年11月読了
奉天会戦が終わった。
日本は勝ったのか否かが分かりにくい。

何をもって勝利とするのか?
こういうのを設定して、その目的を果たすために闘う。
戦略の設定が大切ってのは武術一緒だわ。
MiniK
MiniK 2012年1月読了
古好は、いままでもつねにそうであったように、勝つよりも負けない方法をえらんだ

外交の本質は策略よりも誠実であるていうのがどの国でも通用する原則のようなものであった……ロシア人のなかに無類の誠実さと質朴さをもった人物が存在するといわれていることとうらはらなようだが、ロシア人が国家というものを背負うときにはそのようなロシアのよき民族性は出てこなかった。

外交官というのは、いかに末端の仕事を担当していても即座にでも日本国の首相が務まるほどの経綸と構想を用意しておかねばなかない性格の職務

日本人の気質の一典型として存在するおべっかをふくめたなれなれしさというより相手に子猫のようにじゃれたいために、つまりは相手の心をこのようなかたちでとりたいたむに、自分の属する上部構造の無知、臆病というものを卑屈な笑顔でぶちまけてしまいたもいった心理からでているようであった

読書ステータス

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