
みんなの評価
3
5
4
3
2
1
レビュー

西欧文明史に造詣の深い塩野氏の政治的経済的生活的辛口日常エッセイ。引き合いに出される歴史上のビッグネームの言葉は、まさに時を越えて突き刺さる。物質面でどんなに便利で豊かになっても、所詮は人間がつくりあげてきた社会、現代も2千年前も変らぬ難問に立ち向かうのは、やはり人なのですねぇ。作者の四半世紀前からのファンとしては、「海の都の物語」や「コンスタンティノープル陥落」「ロードス島戦記」「レパントの海戦」「わが友、マキャベッリ」「ローマ人の物語」・・・を思い出しほくそ笑みながら楽しめます。
「人間ならば誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない。」(ユリウス・カエサル)
人間の本質を映す名言ですねぇ。つまり二千年前から何も変ってないのね。
「人間ならば誰にでも現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は見たいと欲する現実しか見ていない。」(ユリウス・カエサル)
人間の本質を映す名言ですねぇ。つまり二千年前から何も変ってないのね。
読書ステータス
読書中
2人
読了
7人
読みたい
2人