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ブラッド・メリディアン

ブラッド・メリディアン

コーマック・マッカーシー

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1件のレビュー

この本について

少年は、十四歳で家出し、物乞いや盗みで生計を立て各地を放浪していた。時はアメリカの開拓時代。あらゆる人種と言語が入り乱れ、荒野は暴力と野蛮と堕落に支配されていた。行くあてのない旅の末、少年は、以前より見知っていた「判事」と呼ばれる二メートル超の巨漢の誘いで、グラントン大尉率いるインディアン討伐隊に加わった。哲学、科学、外国語に精通する一方で、何の躊躇もなく罪なき人々を殺していくこの奇怪な判事との再会により、少年の運命は残酷の極みに呑み込まれるのだった―。『ニューヨーク・タイムズ』紙上で、著名作家の投票によるベスト・アメリカン・ノヴェルズ(2006‐1981)に選出。少年と不法戦士たちの旅路を冷徹な筆致で綴る、巨匠の代表作。

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レビュー

schazzie
schazzie
2010年3月読了
国境三部作より以前の作品。原書はスペイン語まじりで読めず、翻訳を待ちわびていた。淡々とした文体が、尚更残虐さを際だたせている。ここに出てくる少年というキャラがマッカーシーの中に存在していて、後の作品に反映されている気がする。常に孤高の作家だったマッカーシーが最新作で少々変化を見せたのは、自分自身の息子を得たせいか・・・。それでも、感情を一切描かない文体は好き。

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