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チャイルド・オブ・ゴッド

チャイルド・オブ・ゴッド

コーマック・マッカーシー

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1件のレビュー

この本について

レスター・バラード。暴力的な性向を持った彼は、家族を失い、家を失い、テネシーの山中で暮らしはじめる。次第に社会とのつながりさえ失われていくなか、彼は凄惨な犯罪に手を染める。ピュリッツァー賞を受賞したアメリカの巨匠が、極限的な孤独と闇を、詩情あふれる端整な筆致で描き上げた傑作。

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レビュー

schazzie
schazzie
2013年11月読了
まさに私が感じたことを、黒原敏行さんが訳者あとがきで簡潔に述べてくれている。⇒バラードの内面描写などはいっさいなく、まるで動物か昆虫の生態を観察するかのように行動を追っていくうちに、殺人、屍姦というおぞましい所業も含めて、これが人間なのだと深く納得させられてしまう。これはそんな恐ろしい、しかし不思議な高揚感と生命肯定感を与えてくれる稀有な小説だ。

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