レビュー

zooko012
2016年11月読了
いま、武相館の管理・プロデュースをしている白洲正子の娘の料理本。彼女の文章は、親の褌で相撲をとっているとはいえ、両親礼賛ではなく、お互い歩みよろうとしない白洲夫妻の様子、ひたすら我がままばかりいい何もせずに食通を気取る母親への冷静な視線等も、包み隠さずに伝えているところが面白い。料理も作ってみようとは思わないが(ただ、生ハムをバナナで巻いてオーブンで焼いてコニャックというのは美味しそう)、「ムース・オ・ショコラ。両親のお気に入りでした。体に悪そうです。」とかのコメントが楽しい。
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